文化学園オリジナル2025年壁掛けカレンダー
商品コード06055158
製造元文化学園
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『art gout beaute』誌から~ジャンヌ・ランバンとジャン・パトゥの作品を中心に
2024年度に文化学園は創立101年を迎えた。今年は文化学園が創立された1920年代の色鮮やかなポショワール(ステンシル版画)の作品を、同年代に刊行されたモード誌『art gout beaute(アール・グー・ボーテ)』から選んでいる。
同誌は1921年に創刊され、同年秋号までは『Les succes d'art・Gout・bon ton(レス・スュクセ・アール,グー・ボン・トン)』として刊行され、21年冬号に『art gout beaute(アール・グー・ボーテ):feuillets de l'elegance feminine(フュエ・ドゥ・エンガンス・フェミナン)』に改称されている。当初『芸術と趣味、そして上品さ』であった副題が『芸術と趣味、そして美しさ』へと変更されイメージアップしたともいえる。『feuillets de l'elegance feminine』の副題に沿ってか、「女性の優雅さの紙片』の意のように、全ページを1枚の紙に両面印刷、八つ折りして、断裁せずに表紙をつけてひもがけされた1帖16ページ構成であり、購入者がカットすることで1ページずつ開くことできるようになっている。その誌面の美しさはアーティスト、挿絵画家のH・ルーイがディレクションを手がけ、彼自身による数多くの作品が別刷りで紙画を飾っている。その内容も狩猟、乗馬、テニス、ゴルフ、ヨットと多様化しつつある余暇の時間の過ごし方や子育て、生活や住環境の整え方といった実生活など多岐にわたった。
今回は、多くのファッションイラストレーションの中から、ジャンヌ・ランバンとジャン・パトゥの作品を中心に選んでいる。
ジャンヌ・ランバンの経歴は帽子店から始まり、娘のために作った子供服が好評で、それが婦人服店の開業へとつながっていく。旅から多くのインスピレーションを得た彼女の作品には、民族衣装からの発想が多く見られ、エスニックな生地や刺繍が多く使われている。ロマンティックでエレガントなドレスを得意とし刺繍、リボン、パールやビーズなどの高度な装飾技術を使った作品が特徴である。
彼女と対照的なジャン・パトゥは、シャネルと並んで、1920年代を代表とするデザイナーである。その作風は活動する女性のためのデザインであり、多くのスポーツウェアのデザインをしている。その機能性を日常着のデザインにも取り入れ、特にニットづかいを得意とした。オートクチュールデザイナーとして、初めて水着やスキーウエアなどのデザインも手がけている。
解説・キャプション翻訳/朝日 真(文化服装学院 西洋服装史)
サイズ:57×30cm
枚数:7枚(表紙を含む)